おはようございます!今日もAIの進化が私たちの仕事にどんなヒントをくれるのか、ワクワクしながらチェックしていきましょう。最新の動きから、働き方をアップデートするためのアイデアを一緒に見つけていきますね!
ジョニー・アイブとサム・アルトマンが目指す「心が落ち着くAIデバイス」
OpenAIがサンフランシスコで開いたDev Day 2025(開発者向けの年次イベント)の舞台裏で、サム・アルトマンCEOとデザイナーのジョニー・アイブ氏が、人とテクノロジーの関係をやさしく整え直す新しいデバイス構想を語りました。OpenAIはアイブ氏のスタートアップIoを65億ドルで買収し、このプロジェクトを本格化させています。スマートフォンの生みの親が、今度は心の不安を減らす道具づくりに挑むという流れがとても象徴的ですね。
2人が探っているのは、画面に縛られず、カメラやマイクといったセンサー(周囲を感じ取る部品)でそっと寄り添う手のひらサイズのAIデバイスです。ChatGPT(チャットジーピーティーという会話AI)登場後、わずか数年で15〜20ものアイデアが生まれたものの、進化のスピードが速すぎてどれに集中するか悩むほどだそうです。
この取り組みは、私たちに「どんな価値を優先するか」を問いかけています。便利さやスピードだけでなく、利用者の安心感や充実感を支える発想を持てば、サービスや社内プロジェクトの企画でも新しい視点が生まれます。自分たちの仕事が誰のどんな不安をほどくのかを言語化してみると、次のアイデアが見えてきそうです!
ChatGPTがアプリの舞台に!エージェント時代の幕開け
同じくDev Day 2025では、ChatGPTが「Apps SDK(アプリ開発に使う部品セット)」を通じて巨大なアプリプラットフォームへ進化する姿が発表されました。毎週8億人以上が使うチャットの中で、CourseraやZillowのようなアプリがそのまま動き、ユーザーは画面を切り替えずに学習も制作も完結できるようになります。
さらに「Agent Kit」という開発環境を使えば、Rampの調達業務のように、複雑な社内手続きもAIが自動で進めてくれます。Slack(社内チャットツール)から指示するだけで、コードを書き、GitHubに提案し、レビューまでする強化版Codexも登場しました。OpenAIは裏側の計算資源を増強しつつ、新しいハードウェアの構想も明かしており、AIが実務を代行する土台をどんどん広げています。
こうした流れは「AIに何かを聞く」段階から、「AIに仕事を任せる」段階へ進んだことを示しています。私たちもタスクの手順を整理したり、AIに任せる条件を言語化したりする習慣をつけることで、エージェントと一緒に成果を出す準備が整いますね。AIと人の役割分担を描ける人材は、どの業界でも重宝されそうです!
Notionが技術基盤をゼロから作り直し、エージェントを自由に動かす
コラボノートツールのNotionは、バージョン3.0でAIエージェントを大規模に動かすため、既存のシステムを大胆に捨てて新アーキテクチャに移行しました。従来のように細かい指示を並べるのではなく、推論モデル(状況を読み取って自分で考えるAI)の力を最大限に活かすための決断です。
新しい仕組みでは、統一されたコアモデルが複数のサブエージェントに指示を出し、Notion内の情報だけでなくSlackなど外部のデータにもアクセスします。ユーザーが「提案書を作って」と頼めば、必要な資料を探し、タスクを整理し、必要に応じて検索を繰り返すところまで一気に対応。レイテンシ(待ち時間)は使い方に合わせて調整し、社内外のフィードバックを高速で反映できる体制も整えています。
この大胆な再構築は、環境の変化に合わせて自分たちの仕組みを作り替える勇気の大切さを教えてくれます。仕事でも、ツールを変えるだけでなく、情報整理の方法やフィードバックの集め方まで見直すと、チーム全体のスピードがぐっと上がりますね。変化を恐れず、試行錯誤を仕組み化する工夫を学びたいところです!
「常時盗聴するAIネックレス」広告が示した、社会のモヤモヤ
ニューヨークの地下鉄で、会話を24時間聞き続けるAIネックレス「Friend」の広告が落書きで覆われる出来事がありました。ポスターには「AIは気にしない」「人間関係は神聖だ」といったメッセージが書かれ、利用者の孤独感や監視への不安が可視化された形です。
開発元は孤独を癒やすパートナーになると説明しますが、批判する人は「むしろ孤独を深める」「監視資本主義の象徴だ」と強く反発しています。破壊された広告を集めたウェブサイトまで登場し、AIコンパニオンへの抵抗感が根強いことが浮き彫りになりました。
この出来事は、新サービスを考えるときにプライバシー(個人の情報を守ること)や感情への影響をどれだけ丁寧に伝えられるかが信頼づくりの鍵だと教えてくれます。働き方の現場でも、社内でAIツールを導入するときは、リスクとメリットを分かりやすく共有し、不安の声を拾い上げる対話の場をつくることが重要ですね。

スマホでも動く!小型で賢い言語モデル「Jamba Reasoning 3B」
イスラエルのスタートアップAI21が公開した「Jamba Reasoning 3B」は、わずか30億パラメータで動くオープンソースの言語モデルです。これまで巨大なデータセンターが必要だった長文処理を、ノートPCやスマートフォンでもこなせるように設計されています。
このモデルは、Transformer(文章を処理する仕組み)とMamba(メモリ効率に優れた構造)を組み合わせたハイブリッドアーキテクチャ(複数の仕組みを組み合わせる設計)のおかげで、25万トークンもの長文も高速に扱えます。Apache 2.0ライセンスで公開され、Hugging Faceなどから入手できるので、誰でもカスタマイズ可能です。
オンデバイスで動くAIは、クラウドにデータを送らずにすむのでコストとセキュリティの両立がしやすくなります。業務でも、社外秘の資料を安全に処理したり、現場で素早く意思決定したりする用途が広がりそうです。小さなモデルでも十分役に立つと知っておけば、導入のハードルがぐっと下がりますね!

テクノロジーの今をまとめ読み ~ 気候対策とAIのおもちゃ
MITテクノロジーレビューのニュースレター「The Download」は、気候テックから消費者向けAIまで幅広いトピックを一度に紹介してくれました。米エネルギー省が二つの大規模DAC(Direct Air Capture:空気から二酸化炭素を抜き取る装置)プロジェクトへの10億ドル超の資金を減らす可能性があり、気候ビジネスの先行きにも慎重さが求められています。
一方、中国ではAIチャットボットを搭載したおもちゃが急成長し、2030年には市場規模が140億ドルになるとの予測が出ています。世界の労働者の約15%がすでにAIを活用している一方で、米国ではAIへの世論が悪化しているという報告もあり、技術と社会の距離感の取り方が大きなテーマになっています。R&D(研究開発)投資は長期的な価値を生むとする研究も紹介され、腰を据えた学習の大切さが強調されました。
複数のニュースをまとめて読むと、AIへの期待と不安が同時に存在していることがよく分かります。自分の業務でも、短期的な効果だけでなく、持続的な学びや倫理面の配慮を計画に組み込むことで、変化の波を味方につけられそうです。

サロゲートモデルでシミュレーションが一瞬に!意思決定のスピードが変わる
エンジニアリング用ソフトのCOMSOLは、複雑なマルチフィジックス(複数の物理現象を同時に扱う解析)を高速化するため、「サロゲートモデル(代わりに計算してくれる近似モデル)」を推進しています。フルのシミュレーションが15分かかるケースでも、一度学習したサロゲートを使えば瞬時に結果を出せるようになるとのことです。
欧州の自動車メーカーは電気自動車のバッテリーパック全体を高速に評価できるようになり、スイスの研究所はインドの農家向けに冷蔵庫内の腐敗を予測するアプリをつくり、食品ロスを20%削減しました。モデルをスマホやノートPC向けのスタンドアロンアプリにして配布できるので、専門家だけでなく現場の担当者も簡単に使えるようになります。
シミュレーションの待ち時間が消えると、検討できる案が一気に増えます。設計や開発だけでなく、企画や営業でも「何が起きるか」を素早く試せるようになり、意思決定の質が上がりますね。データ活用のスキルと現場の知識を組み合わせる人材が、ますます頼りにされそうです!

AIと共に成長する働き方
今日のニュースは、AIが便利さだけでなく、心の安心や現場の意思決定まで支えてくれる存在へと進化していることを教えてくれました。最新技術のまばゆさの裏には、利用者の気持ちに寄り添い、仕組みを柔軟に作り変え続ける姿勢があります。
これからの時代に大切なのは、
AIは私たちの仕事のパートナーです!変化を楽しみながら、自分らしい強みを掛け合わせていきましょう。